社長ブログ
4.272018
大切な時間(趣味)
趣味で彫塑(チョウソ)をしています。
学校や、役所の入り口で目にする銅像のことです。
実際には粘土で素となる形を作成し、型どりをして、
ブロンズ、FRP、石膏などで仕上げます。
なかなかニッチな世界なので、皆さんの周りで彫塑をされている方は
少ないのではないでしょうか。
私が、彫塑を始めたきっかけは非常に漠然としたものでした。
なんとなく芸術家のもつ感性に近づきたいと心のどこかで昔から
あったような気がします。
そして、その思いが強まっていた頃たまたま出会ったのが彫塑でした。
私があこがれる「芸術家の感性」を噛み砕くと、岡本太郎の「芸術は爆発だ!」
ではないですが、本質を瞬時に見抜く右脳の発達と、それを相手の心に
深く刻み込む表現力の鋭さということかもしれません。
この感性を追求したいという欲求がどうやら彫塑につながって
いるようです。
そして、有難いことに私自身の本業が、ものづくりの会社ですので
こういった感性は少なからず良い方向に影響しているのではと感じています。
実際に作品を創る時は、ただただ、必死に作っているのですが、
出来上がる途中で作品を客観的にみてみると、この部分がイメージより
も軽い、重い、繊細すぎる、大胆すぎるなど作成している時の自分の
気持ちを作品が体現しているようで嫌でも自分の今の心境を感じることが
できます。
ですから、私にとっては楽しい趣味でもあり、感性を磨く道具でもあり
今の心境を感じるバロメーターにもなっているようです。